基地の町コザ・ゲート通りから

基地の町コザ・ゲート通りから

長らくサボってたブログを、久しぶりに書く。
基地の町コザ・ゲート通りのAサインバー「オーシャン」。
名護市長選から1週間たち、忘れている人、忘れたい人も多いだろう。
嘉手納基地と目と鼻の先、いつも感じていることを書く。

基地経済は、基地以上の経済にはならない。未来はない。
次世代に引き継いでほしい経済ではない。
嘉手納基地の門前で50年以上商売しているオーシャンだから言える。
基地経済は”イロモノ”だ。
もちろん、基地を見に来る観光客もいるが、
そういう人も基地をチラリと見るだけで、その後リゾートで沖縄を満喫する。
(すなわち基地の町に落ちるお金はわずかだ)
それに比べて、「コザは怖いから行かない」という人は多い。那覇の人なんかよく言う。
基地とは、ふだん目にしなければ忘れることのできるものだ。
「基地の近くにいる人は見返りをもらっているから」と言い訳もできる。

「嘉手納基地のおかげで商売してきたくせに」と思うかもしれないが、
はっきり言おう。
もう嘉手納基地もいらない。
「昔この町に基地があった」っていう歴史だけで食べていけるぜ。
すでにオーシャンの米兵客比率は数パーセントだ。
何度でも言おう、基地経済に未来はない。
辺野古の商店街も、金武の商店街も、そう感じているだろう。
辺野古沖に基地が出来ると、それは動かせなくなる。
観光立県沖縄といいながら、基地の町は観光では生きていけず切り捨てられる。
北部の東海岸は切り捨てられるかもしれない。それが心配だ。

オーシャンは、すべての基地と戦争兵器に反対だ。
だから辺野古新基地建設にはもちろん反対だ。
だいたい、人間の手で元に戻せない、
あんな美しい海を埋め立てるなんて、子々孫々までの罪にならないか。
古来から祖先が大切にしてきた沖縄の海。
なんだかんだ言って、美しい海があるから観光が生活が成り立つ。
辺野古は沖縄の経済から切り離されないか。
何度でも言おう、「基地経済はイロモノだ」。

名護市民は、辺野古問題を争点にしなかった渡具知新市長を選んだ。
「辺野古問題は名護市だけに押し付けられる問題ではない」と突き返したのだ。
反対派も容認派も、名護市に判断を押し付けてきたことを反省すべきだ。
あらためて広く県民が考えるいい機会をもらったのだ。
願わくば、若いお母さんたちのように、
子どもたちの未来を考える(利益に誘導されにくい)、
あるいは、50年後、100年後の辺野古の海をみつめる子孫の気持ちになって、
落ち着いて考えよう。

ところで、稲嶺進・前名護市長に対しては、人として、ほんとに頭が下がる。
主義主張や実績、それはわからないが、
人口約6万2千人規模の市の市長が、
国と真向から対峙して8年間それを貫いた。
なかなか出来るものではない。
いや、そんな気骨のある政治家は、カメジローや大田元知事、他にいたか?
まずはぜひ、盛大に慰労会というか、リスペクトするパーティーを開いてはどうか。
県民大会ぐらいの規模で、盛大にやってもいいぐらいだ。
なんなら、基地の町コザ・ゲート通りのこのオーシャンでどうですか?
誰か稲嶺前市長と知り合いの人がいたら、伝えてください。
ただし会費制で。

久しぶりのブログ、長く書きすぎた。
オーシャンは基地の町コザ・ゲート通りのAサインバー、
今はタコスと音楽で、ギリギリだが生き残っている店だ。

ロックミュージシャンではないが、いや、ミュージシャンですらないが、
ロックなことを言いたい時はあるのだ。



同じカテゴリー(OCEANニュース)の記事

この記事へのコメント
シタイひゃぁ!!!
・・と叫びたくなりました!
実は・・(オーシャン)去年、初めて石川真生さんと一緒にお邪魔しました。
基地の街は怖い所=そう親に言われてきたので行った事も無かったお店でした。
メニューのやきめし・を見て復帰前のウチナーを思い出しました。

ブログ・・楽しみが増えました~。
更新・待ってます!!
ユタシク~~~
Posted by MaggyobasanMaggyobasan at 2018年02月16日 17:09
コザの町。
十年も前になるか。晩御飯食べ終わってウロウロしてたら、知らない外国の女性に『どこ行ってたのよ』と叫ばれた。嫁と子供が居たから後ろに隠した。彼女、誰と勘違いしたのか、今でも気になってます。雰囲気が自分に合って好きな町です。
Posted by コトブキ商会 at 2018年02月18日 08:50
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。